予防医学豆知識

鼻グズグズ・・・秋の花粉症、ブタクサやヨモギ血液検査!!

10月06日

野外でのバーべキューの後、くしゃみや鼻水、鼻詰まりが治まらない。風をひいたのかと思うが、「熱はない」「一週間以上長引いている」「そういえば去年の似た症状が」と思い当たる人は秋の花粉症かもしれない。症状粉症がある人は果物でも口の中などにアレルギーが出ることがある。

日本人の約2000万人が悩まされているとされ、国民病の人はとまで呼ばれる春のスギ花粉症。だがほかにも様々な植物の花粉1年中飛散している。もともとアレルギー体質の人は、スギ以外の花粉でも症状が出やすい。

秋に顕著な花粉はイネ科のカモガヤやハルガヤ、キク科のブタクサやヨモギなどが、秋に飛散しています。またダニは梅雨時に活動が活発ですが、秋にその死骸が増加します。その他、カビの胞子、夏に出たゴキブリの死骸・蛾の羽の粉も原因になります。

そもそもアレルギーは免疫系の細胞が異物を認識して攻撃対象とすると血液中に抗体を作り、次に同じ抗原物質に出会うと、排除しようとして鼻水や涙、くしゃみが出ます。その免疫系が過剰に反応してしまうことをアレルギー症状なのです。花粉アレルギーのある人は、口腔アレルギー症候群にも注意が必要で、果物のおいしい季節ではありますが、ある種の果物の持つ抗原物質の構造が花粉のものと似ており、食べた直後に、唇・舌・喉などに、かゆみやしびれ、むくみなどが生じることがあります。

つらい花粉症の治療には、中心はマスクや抗アレルギー薬を飲むという対処療法になります。また風邪をひかないよう注意をすること、風邪で鼻の粘膜のバリア機能が弱くなると、抗原物質が入り込みやすくなるからです。それとストレスのよくない。

アレルギー症には、自分がどのアレルゲンに対して陽性なのかを一度調べておいた方がよく、血液検査でそれぞれの抗原物質に対する抗体の有無や反応しやすさがわかります。

また、最近は根本療法とされるアレルゲン免疫療法が大きく進化したらしく、スギ花粉から抽出した抗原エキスを口に含む「舌下免疫療法」が実用化されて、この手法は今後、他の植物でも、様々な抗原物質の開発が進むと期待されています。

最後に、アレルギー症にはその季節が来る前に、早めに対策を講じることが肝要です。

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