予防医学豆知識

健康な爪を保つためには 異常あれば受診、がんなど潜むことも!!

04月08日

名刺の受け渡しなど、他人に手を見られるときに気になるのが爪。清潔にするだけでなく、爪に塗って透明感を出したりする「ジェルネイル」をして仕事をする女性も増えている。一方で、トラブルを抱える人も。爪の異常に気づいたら、皮膚科の受診が必要です。

そもそも爪は皮膚の一部で、手や足の指先を保護する役割がある。指先の骨は爪の位置の途中までしかなく、骨がない部分は爪が支えていて、主成分は髪と同じケラチンというたんぱく質で、爪の付け根の下にある爪母(そうぼ)という組織で生成される。個人差はあるが、成人の手の爪は4〜6か月で生え変わる。年少時の爪は薄くて弱いが、年を取ると厚くて強くなります。

女性で、経血が多かったり、貧血気味だと鉄分不足で爪は弱くなり2枚に分かれる「二枚爪」や先端がが上向きに反る「そり爪」になる人も。年齢を重ねると縦筋が入るほか、黄色っぽくなり、伸びが遅くなります。

爪は、体の状態も映し出す。健康的な爪は色がピンクで濁りがなく、表面がツルツル。健康のバロメーターとして日ごろから観察し、異常が気になったら病気の可能性あるお湯にことにも注意したい。

例えば、爪に黒い縦線が出てきたら「ほくろのがん」の可能性があったり、爪が割れてそこからぼこぼこした肉塊が目立つ場合は「有棘細胞がん」疑られます。また爪の周囲が赤く腫れたり、痛痒い場合は、「ひょうそ」や「カンジダ症」などの感染症かもしれません。これらは菌やカビの感染で、主に水仕事をしている人に多いようです。

最後に、健康的で美しい爪を育てるにはどうしたらいいか? 肌が乾燥して湿疹などができれば、刺激が皮膚に入り、爪母に影響するので、指の先まで手荒れ防止をすることで、ネイルオイルやクリームによる保湿が重要で、指をお湯に浸したり、甘皮の余分な角質をガーゼなどで丁寧に取り除き、オイルなどを爪母へしんとうさせたりします。  まずは手や指の健康を意識することが基本でしょう。

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